産みの親が子育てをする考えは、世界共通ではない
日本人として、自分が産んだ子供を、自分で育てるのが当たり前だと思っています。
これは、日本人には非常に強い考え方で、揺るぐことがない。
そして、親として自分の子を自分で育てないことは、社会的な非難を浴びてしまうことでしょう。
また、「親に育てられていない子供は可哀そう」としてそのように育った子供が社会的弱者に思われることも、充分に起こり得ることです。
それだけ、日本人にとって「親の手で育てること」は、非常に強くかつ意識の底に深く沁みついている考え方であり、それ以外の考えを認めることが出来ないほど、広く社会的に常識だと思っています。
しかし、この考え方は、日本人には当たり前ですが、世界がそうとは言えない。
「親が子育てをすること」を、重要視していない国が、実は世界には多くあります。
ネパール人同士の夫婦で日本にいる場合、日本で出産した赤ちゃんをネパールに連れていき、両親や兄弟の元で育てることは、よく行われることです。
そこには後ろめたさも罪の意識も何もなく、子供にお金を仕送りできるならば、子供が育つ社会は、自分たち生みの親の元でなくてもいいと思っています。
自分の両親や兄弟のもとで育つので、文化や風習が違う日本で育つよりは、全く心配ないと思っている。
十年以上そのように育てられ、親がネパールに帰国する時にだけ、親に会える子供は、いっぱいいます。
解決策
これは、日本人である私には、到底考えられないことでした。一瞬でもこのようなことを言い出した旦那と、大喧嘩したことがあります。
私は、自分の子供が自分の手で育てられない状況になるならば、子供を連れて絶対に離婚する!!と思っています。
母として、これだけは、何としても譲れないですね。
これは、日本人に強く根付く考え方であり、この考え方が親子の密な絆を作るものである一方で、「親」が育児を逃れられない状況を生むことで、母としての生きづらさ感じてしまうと「虐待」の温床となる発想なのかもしれないと、思うことはあります。