不法滞在と国際結婚

仮放免者との恋愛について

仮放免者との恋愛について

なぜ、仮放免者との恋愛が成立するのか?

退去強制令書を持っている外国人は、基本的には全件収容です。
もし、仮放免が与えられている場合は、すでに「日本人や永住者との婚姻が成立している」か、又は「難民認定申請をしている」ことが、非常に多いです。

 

この頃、コロナ禍の収容施設の密集を避けるために、上記以外の状況でも仮放免許可が出ている場合があります。

 

難民申請とは何か?

日本に来たけれども、本国に帰れない、帰ったら殺される、身の危険があると主張するときに、日本に保護を求める制度が、難民認定申請と呼ばれる手続きです。

そして、不法残留等で捕まった場合に、それでも日本に残りたい外国人が、自らを難民だと申し立てることは、よくあることです。難民と認定するかどうかを判断する審査期間(短くて半年、長いと数年・・・)は、日本に在留することになります。全く審査をせずに本国に送還した後、本当の難民として殺されては困りますから。

人道的視点から行われている難民認定制度ですが、このような「偽装」難民も横行しているのが現状です。慎重な審査が必要なため、「難民認定申請」と、「審査請求(上級庁による判断)」の2段階に分けて審査し、両方とも不認定の場合は、結果が通知されます。

 

なぜ、難民認定申請者が不法在留となるのか??

難民認定申請者が不法在留となる経緯は、いくつかあります。

  1. もともと、正規のビザがない状態で来日し、上陸する空港で難民だと伝えた
    →難民性がないと判断されたら、不法上陸者となります。
    →退去強制令書が発布され、その後、仮放免で在留している人もいます
  2. 正規のビザがあったけれども、不許可等でビザがなくなり、難民申請した
    →難民申請の回数によります。
  3. 短期滞在のビザで来日し、在留期間の更新ができないので、難民申請した
    又は、「留学」など正規のビザが不許可になくなり、難民申請した
    →難民申請の回数によりますが、3回目以降の場合は、厳しいです。

2回目の難民認定申請の不許可時から、不法残留となる

難民申請は、今現在、複数回(多くて片手を超える!!)の申請が可能です。しかしながら、1度難民認定申請、審査請求が不認定になり、その後の2回目の難民認定申請で、不認定となると、在留制限(=在留資格がなくなる!)となることが多いです。

※在留制限は難民条約上の難民である可能性が高い案件,又は,本国が内戦状況にあることにより人道上の配慮を要する案件を除きます。

つまり、3回以上の難民認定申請を行っている場合、多くは既に不法在留となっていて、退去強制令書が発布されていることになります。それでも、難民認定申請書が提出されてしまえば、入管として審査しなければなりません。

 

難民申請中の、仮放免者との恋愛

どのような経緯にせよ、難民申請の審査中に、仮放免許可により収容を解かれている場合は非常に多いです。長い審査期間中、ずっと収容するのは現実的でないからです。

で、この仮放免者が、日本人と恋に落ちる・・・・。
日本人と結婚すれば、本国に強制送還されることがないという情報を信じて、必死で日本人女性を探したりします。
・・・そして、本当にそこに愛が生まれるときがある。
恋に落ちた日本人女性は、何も悪くないです。
ただ、彼がそのような背景を持っている人だっただけ。

だけど、難民認定申請も、審査請求も、真の難民でない人に対しては、いつか不認定の結果が出てきてしまします。
どうすれば、どうしようもなく、そんな彼を好きになってしまったあなたを、将来にわたる長い苦しみから救うことが出来るのだろうと、悩むことはあります。

 

難民申請における、在留特別許可願出書の提出

実際には、難民審査部門の担当官と打ち合わせして、難民申請の審査状況を見ながら、「62条2項2号に基づく在留特別許可願出書」を提出します。
ただ、非常に結果は厳しいです。数年にわたり審査が続く案件もあります。
・・・・残念ながら。

それでも、どうしてもこの申請しかできない人がいて、真摯な愛情に基づく二人が、本気で今できることを精一杯すると誓えるのならば、当職としては、そっと、受任しているのが現状です。
せめて現状を訴えなければ、その先にある一筋の希望さえ見ることが出来ないと、信じているからです。

お困りの方は、ご連絡ください。

 

ウクライナ人、ミャンマー人、アフガニスタン人、シリア人等の場合は、難民申請ではなく「特定活動(緊急避難措置)」の在留資格になります。(不法残留等にはなりません)
該当する国籍者は手続きが異なりますので、分からなければ遠慮なくご相談ください。
この理不尽な世界で、少しでもお力になればいいなと思います。

 

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