国際結婚のビザ申請手続き

配偶者ビザ等のビザ更新や変更が不許可になったら

ビザの変更や更新の不許可と、出国準備ビザ

ビザの変更や更新が不許可になったとき

ビザの更新や変更が不許可になったとき、考えてほしいことがあります。
苦しい立場に追い込まれることは確かですが、それでも、貴方の愛情が確かならば、諦めることはありません。

 

出入国在留管理局から、日時指定の書かれたハガキが届きました。どうすればいいですか?

申請時に入管で住所を記載したハガキが、2カ月以内に自宅に届きますが、不許可らしい見分け方は、あります。
(ハガキに直接、不許可ですと書かれていることはありません)

  • 〇月〇日の〇時に(又は、〇日までに)入管に来てくださいと書いてある。
  • 収入印紙の欄に、チェックがない
  • 現金で4000円用意するよう、指示がある
  • 必ず本人が出頭してくださいと書いてある

このうちの、どれかがハガキに書いてあったら、不許可の可能性が非常に高いです。

まずは、指定された日に本人と配偶者が出入国在留管理局に行き、審査官から結果(不許可であること)を聞きます。
この時は、必ず夫婦二人(あとは同行する行政書士など)で一緒に行きましょう。
誰が不許可理由を聞きに来たかを、きちんとチェックしますし、夫婦の今後を決定することに無関心な夫や妻だと思われるのは、次の申請に確実に影響します。

あと、出来れば、出入国在留管理局に不交付の理由を聞きに行く前に、国際業務専門の行政書士さんに相談し、同行(一緒に理由を聞いてもらう)してもらう方がいいです。

愛し合って結婚した二人の仲を引き裂き、本人を本国に帰国させるよう審査官に促された時に、本人や配偶者が取り乱して泣き崩れてしまうことはとても多いです。
その修羅場(?)の中で、何が原因で不許可になり、今後どうすれば許可が取れるのかを冷静に審査官と詰めていくのが、私たち行政書士の仕事です。

審査官は、意地悪や、その時の気分で不許可にしているわけではありません。
慎重に複数の段階を経て判断しているため、そこには不許可にするだけの明確な理由があります。だからこそ、なるべく冷静に、丁寧に審査官から理由を聞きだし、今後の方針を本人や配偶者、審査官と共に検討していきます。
もちろん、その時に審査官から次の申請は大丈夫!というお墨付きは絶対にもらえませんが、何度も不許可理由に同行して経験していると、審査官の感覚がなんとなく伝わってくるものです。

 

不許可後のビザは、どうなりますか?

残りの在留期間があるかどうかによって、対応は異なります。(すべてのビザに共通です)

(1)残りの在留期間がまだある場合
再申請する→不許可理由が払拭される場合は、再申請します。
他の在留資格に変更する→留学や就労系のビザなどに該当するときは、検討します

(2)審査中に在留期間が切れてしまった場合
出国準備ビザ(30日又は31日)に変更する。
「特定活動(出国準備)」という在留資格です。在留カードに穴をあけられ、パスポートに証印(シール)が貼られて、そこに日付が書いてあります。
在留期間が31日となる出国準備ビザをもらった場合、東京出入国在留管理局(品川)では、再申請が可能な場合があります。

※現在、新型コロナウイルス感染症の影響で、「特定活動(出国困難)6月」のビザに変更することがあります。この場合は、その期間内に今後を決定します。

(3)いったん本国に帰国し、在留資格認定証明書を提出する
「リセット」とよく言われる手続きです。
不許可理由によりますが、今の在留資格から変更許可が今後も認められないと判断した場合、一度本国に戻して、改めて初めから審査を行うことがあります。

  • 在留期限が迫っていて、再申請に間に合わない場合
  • 在留状況が非常に悪く、このまま再申請しても許可の可能性が薄い場合
  • 既に、法律違反をしていることを入管から指摘された場合

 

出国準備ビザからの配偶者ビザへの変更

出国準備ビザからの変更申請は、地方入管によって運用が異なります。
東京出入国在留管理局(品川)の運用を書いておきます。

留学ビザの不許可 →出国準備ビザ →配偶者ビザ✖
就労ビザの不許可 →出国準備ビザ →配偶者ビザ▲ (理由による)
配偶者ビザの不許可 →出国準備ビザ →配偶者ビザ✖

出国準備ビザは、日本から出国するための猶予期間です。そのため、出国準備ビザから配偶者ビザの変更申請は、非常に嫌がられます。
東京出入国在留管理局では、申請書の提出前に部門に申請書一式を提出し、受理の印を押してもらう必要があります。せっかく申請書を作っても、ここで嫌がられて受理さえしてもらえないケースがあり、対応に苦慮します。

 

まとめ

出入国在留管理局の奥にある小さな部屋(説教部屋と呼んでます)で、あなたたち夫婦の今までの努力では認められないと言われます。審査官に、本国に帰るように促されることもあるでしょう。

辛くないはずは、ないです。
たいてい、不許可理由を自分たちだけで聞いた後、呆然として小部屋から出てきます。
私自身も、不許可理由を聞くのは本当に嫌です。逃亡したくなるほど、憂鬱になります。
だけどその中で、今後の手掛かりとなる小さな光を見つけ、希望を繋ぐ役割をするのが、私の仕事だと思っています。

実際には、不許可理由を審査官からお聞きし、丁寧に今後の申請について詰めていく過程で、少しずつ私も本人も元気になっていきます。
モヤモヤしていたものが晴れて、次にしなければならないことが、はっきりと見えてくるからです。
そして、そこまできちんと話し合うことができれば、後は、頑張るだけです。

不許可だからと泣いて、呆然としていたって仕方がない。それよりは、専門家の手を借りてでも、次の希望を見つけ出していくことの方が、よほど大切なことだと思っています。
お困りの方は、ご連絡ください。

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