不法滞在と国際結婚

不法在留と警察や入管に捕まった場合

不法残留と警察や入管に捕まった場合

警察の職務質問や入管職員の立ち入り調査などで、外国人が在留カードを持っていない場合は、捕まることになります。(在留カードは所持義務があるため、持っていないこと自体が違反行為だからです)
その上で、「なんで持っていないのか?」を警察署などで聴取され、不法残留がバレてしまうことになります。

不法滞在の彼が家に帰ってこないです。捕まったかどうか心配ですがどうしたらいいですか?

とにかくは、ひたすら待つしかないです。
2、3日で、警察署内にいる彼から電話連絡が入ることが多いです。その電話で、警察に捕まったことをあなたが知るようになります。

その後、入管法しか違反行為がない場合は、一週間程度で警察署から入管に移送されて、その後は入管で面会できるようになります。(基本、全件収容されます)

 

その後、どうすればいいですか?

彼が入管に収容され、会いに行けるようになったら、この後のことを含めて話をします。
(ここまでに連絡をいただければ、面会に同行することもあります)

この時に二人で決めなければならないことは、4つあります。
① あなたと結婚するか?
② 諦めて本国に帰る
③ (収容されているならば)仮放免許可申請書を提出する
④ (日本に残るならば)在留特別許可願出書を提出する

 

あなたと結婚するか?

警察や入管に捕まるまでの相当期間、きちんと交際してきましたか?
交際を立証する資料はありますか?
同居した期間はありますか?
あなたの家族は彼との交際を知っていますか?
また、本国で別の女性と結婚しているなどの事情はないですか?

彼があなたとの婚姻意思がない場合や、収容を解いてビザを得るための手段としての結婚を望むならば、その結婚には本気で反対します。
多分、彼は、入管であなたと面会するときは、そして、あなたに入管から電話するときは、非常に真剣で情熱的に愛を伝えるでしょう。彼も、必死なのでしょうけど。
きちんと見極めて、偽装結婚や重婚などに巻き込まれないようにしましょう。

交際歴がきちんとあり、婚姻の信ぴょう性がしっかりしていれば、収容中でも婚姻を成立させること自体は可能です。
直接、婚姻届を出してサインすることができないから、面会で差し入れるなどしますが・・・。ただね、収容中の婚姻は、あまり良いものではないと思われがちですね。

 

諦めて本国に帰る

彼が収容に耐えられない場合、日本での交際実績が全くない場合、そもそも婚姻が成立しない場合などは、諦めて本国に帰るのが一番です。
取り調べを受け、退去強制令書が発布され、その上で帰国することになります。

上陸拒否期間(日本に来ることができない期間)は以下の通りです。
1. 警察や入管に捕まって、帰国した場合(初犯) →5年
2. 不法入国、不法上陸の場合          →5年
3. 上記が二回目以降である          →10年

 

帰国後5年間、絶対に日本に来ることはできませんか?

彼が本国に帰国後、5年間は日本に入国できないのが、基本的なルールです。
しかしながら、「日本人と結婚している」場合において、5年より前(3年くらいかな?)から在留資格認定証明書が交付されることがあります。これを、上陸拒否の特例といいます。

これは、行政書士が全力で行ったとしても、非常に難易度の高い申請であり、だからこそ絶対に諦めない粘り強さが必要です。
・複数回の申請を繰り返すこと。
・婚姻の信ぴょう性を厳しく問われること。
・婚姻の実体を詳細に立証することが必要なこと。

不許可率が高く、本当に厳しい申請です。そして、絶対に日本人の方が辛くなります。
それでも、愛を貫きたいのかどうか、あなたの気持ちが問われるように思います。

・・・そうですね。日本に入国できない5年間を、彼の国や第3国で一緒に暮らした方が、本当は幸せなのかもしれません。(そういう夫婦もいます)
5年経てば、普通に認定で入ることができます。それでも、大変ですけど。

 

出国命令を使うことはできませんか?

警察に捕まっていない場合、出国命令で出国し、その後1年間経過すれば入国ができるようになるとお伝えしました。
しかし、警察に捕まってしまったあとでは、出国命令による出国は出来ません。
不法残留の彼と結婚したら、できるだけ早く出頭することをお勧めするのは、この為です。

詳しくは個別判断ですので、遠慮なくご相談ください。

日本にいて在留特別許可を申請するは、こちら
仮放免許可を申請するは、こちら

 

不法入国や不法上陸の場合はどうなりますか?

不法入国や不法上陸と、不法残留の大きな違いは、端的に言えば、「もともと、正しい手続きで日本に来たのかどうか?」によります。

不法入国 (日本の領土、領空、領海に入っていけない人が、入ってきた)
➡主に、パスポートなどの偽造。虚偽の氏名、生年月日での入国など
➡過去に退去強制になっていて、別の名前で来日した人など
.   不法入国の場合は特に、結婚手続きが非常に困難です。
.   今持っているパスポートが、本人を立証する資料として使用できないためです。

不法上陸 (空港などの入国審査で入国が認められずに、本国に帰るように言われたが、そのまま日本にいて帰らなかった)
➡犯罪者、過去の退去強制歴から、上陸拒否期間が過ぎていないなど
➡所持金不足で、不法就労を疑われた人、
➡空港での難民申請が認められなかった人など

この頃は、退去強制時にバイオデータを取ってブラックリストに載せるために、不法入国は減っているように思います。

やり方としては、警察や入管に逮捕された場合と同じです。
ただし、許可に関しては不法残留に比べて、非常に厳しいと感じています。

 

どうしても、どうしても、彼に帰ってほしくないです。彼のこと、諦めきれないです。どうすればいいですか?

あなたは、彼と結婚するつもりはありますか?
結婚手続きが終わって、あなたの戸籍に彼の名前が載ったら、あなたにもできることがあります。

収容を解いて、夫婦としてあなたと一緒に暮らすための許可を申請する
収容と仮放免許可申請については、こちら

在留特別許可(特別に、彼の日本滞在を認めてくださいというお願い)を、願い出る。
在留特別許可を行うは、こちら

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