不法滞在と国際結婚

在留特別許可を行う

在留特別許可を行う

 

在留特別許可を行うには

本国と日本で離れ離れで、夫婦の関係は維持できますか?
家族として、繋がっていけますか?
・・・愛は、続きますか?
「私には、日本人又は永住者の夫(妻)がいます。なんとか、日本に残りたいです」と主張し、法務大臣から特別に在留の許可をもらう。これを、在留特別許可と言います。

 

在留特別許可の手続きの期間について

在留特別許可を入管に提出できる期間は、実は決まっています。
違反調査から、「退去強制令書」が発布される前までです。
(正確には、法務大臣が在留特別許可に相当するか判断する時まで、です。その後に退去強制令書が発布されるので)

この期間は、収容状態が継続しているか、仮放免許可申請により収容が解かれているかにより、全く異なります。

収容が継続している場合

  • →収容から60日以内に、退去強制令書が発布される
  • →違反調査は、結果までに3つの過程を経ることが決まっています。
    今現在どの段階にあるのかを見極めて、早めに提出します。

仮放免許可が出て、収容されていない場合

  • →退去強制令書までに、相当期間がかかる。年単位で待たされる場合も。
    収容されていないので、その間は日本で一緒に暮らせます。

収容が継続している場合は特に、提出を急がなければなりません。60日以内に婚姻をして、在留特別許可願出書を作成するとなると、相当な労力が必要で、かつ時間に追われることになります。(この場合、仮放免許可申請も、同時に行うことが多いです)

 

在留特別許可は、許可申請ではなく、願出書を提出する

在留特別許可は、申請や届出ではありません。
本人がただひたすらお願いするものであって、それを、受け取るか否かも含めて入管の審査官の判断です。当然のこととして受け取ってくれるわけではないし、突き返されたこともあります。

そのために、何の書類をどう出せばいいのか、こちらから聞き出さない限り教えてくれません。また、「陳述書」に関しても、フォーマット等はありますが、公開されていないと思います。

その他の書類については、手探りです。過去の経験から、判断していくことが多いですね。とにかく、全部集めて、提出するしか今のところは打つ手がないのが、現状です。

 

在留特別許可が認められたら、どうなりますか?

在留特別許可が認められたら、ある日、本人が仮放免で出頭するときなどに、審査官と面談し、「ハイ!!」って、在留カードが渡されます。
そこに、「日本人の配偶者等」1年と書かれていれば、在留を「特別に」許可されたことになります。

なんだか、私としては許可だ!と喜びたい感じですが、建前として許可ではないので、いつ出るかタイミングも全くわからず、うやむやのまま終わる感じですね。うむ。
入管の恣意的な?施しであることを、印象付けられるというか・・・。

でもまあ、本人たちは本当にびっくりして、その後、泣き出すか踊りだすか!!
それほど、苦労してきたことの証ですね。
たった1枚の在留カードが欲しくて、どれだけ苦しんで泣いてきたことか・・・と思います。

在留特別許可が認められたら、市役所に行って住民票の登録等を行ってください。
国民年金、国民健康保険等も加入義務がありますので、お忘れなく。
(通常の、日本人の配偶者等のビザと同じ手続きです)

 

在留特別許可が認められなかったら、どうなりますか?

在留特別許可は、違反調査の最終段階で、法務大臣によって判断されます。つまり、退去強制令書が出てしまえば、入管による違反調査は終了し、結果を通知されます。
(通知書が手渡されます)

 

在留特別許可を行う予定の場合は、なるべく早くご連絡をお願いします!!

退去強制令書と再審情願、行政事件訴訟についてはこちら

 

※今後の入管法改正により、在留特別許可が願出ではなく、申請制になるとの概要が入管から発表されています。(出入国在留管理庁HPより)
入管法改正案について | 出入国在留管理庁 (moj.go.jp)
以下抜粋
(1) 在留が認められない外国人を速やかに退去させる前提として,在留を認めるべき外国人かどうかを適切かつ速やかに見極めます。
● 在留特別許可の手続を一層適切なものにします。
・ 在留特別許可の申請手続を創設します。
・ 在留特別許可の判断に当たって考慮すべき事情等を法律に明記します。
・ 在留特別許可がされなかった場合は,その理由を通知します
※※※

その代わり、退去を拒む外国人に対する処罰や、難民認定手続き中の送還停止効の例外等の制度も設けられ、不法滞在者や難民申請者を本国に帰す制度ができるために、反対する意見も多々あります。

この法改正が、在留特別許可全体にとっていいことになるかどうかは、今後を見てみないと分かりませんが、申請制となり、不許可理由が聞けるようになるのは、私としてはありがたいです。また、今のように審査期間が長期化しているのは、(長い人で4年とか…もっと長くとか・・・)「蛇の生殺し」状態で良くないと感じています。
法改正が正式に決まりましたら、制度の説明をしたいと思います。

 

 

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